年収1000万 ITフリーランスの随想録

創業以来年商1,000万以上を継続しているITフリーランスの業務体験記や日々思うことの記録

ITフリーランスは非稼働期の不安とどのように付き合っているのか

こんにちは。アラフォーITフリーランスです。

 

今日はITフリーランスである私が、非稼働(=仕事がない)の時期に、不安に感じることはあるか、また、その不安とどのように付き合っているのかについてお話ししたいと思います。

 

ちょうど私が現在非稼働の時期にあるため、思い立って記事にしました。

 

独立初期は非稼働への不安がかなりあった

 

独立したての頃は、非稼働への不安が結構ありました。

私はもともと小心者で慎重な性格をしているほうだと思いますが、そうでなくても非稼働期は多くのフリーランスの方も同じように不安に思う方が多いのではないかと思います。

 

独立当初は、半年先くらいまでの心配をしていました。半年先から仕事が無くなる時期になると、新たなエージェントとの面談をセッティングしていたり準備をしていました。

 

ずいぶん気の早い話とは思いながらも、エージェントに対しては「半年後あたりから空きますよ」というような近況報告がてら、新たな案件の機会を探していました。

 

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特に私の場合は、すでに述べた通り、100%稼働の案件を避けていたので、有名なエージェントだけでなく、ほぼ個人事業のような小規模エージェントとも幅広くお付き合いしていました。

 

小規模エージェントだと、こういった半年前などの気の長い話でも割と真剣に案件の相談に乗ってくれていたような印象があります。

彼らにとっても少ないコマをうまくマッチングさせたいという動機があるからでしょうか。

 

逆にある程度案件を抱える規模のあるエージェントだと「空きになる1か月くらい前に連絡してください」で終わってしまうケースが多かったです。

 

「1か月前に連絡して、切れ目なく仕事を受けることなんてできるの?」と、おそらく多くのフリーランスの方が感じているのと同じように私も感じていましたし*1、間隔が空いてしまうことも実際に割とあったと思います。

 

私の場合は、食うに困ったら100%稼働の案件に「避難」できるので、いざとなればやりようはあるのですが、それでも、半年先の収入が見通せないという状態は、当初はそれなりの不安を感じていたというのが現実でした。

 

 

実際に非稼働期に入ったらしていること

 

実際に非稼働期に入ってしまった場合は、自社内業務や交際など、稼働中には時間が取れていないことに取り組んでいました。

 

自社内業務の例としては、ホームページやブログをメンテナンスしたり、アプリやツールの試用、データのバックアップ、経理などの事務作業などです。

 

お金が稼げない非稼働の状況下であっても、何かしら手を動かして作業をしていると仕事をした充実感を感じるので、不安感を感じにくくなるため、こうしてデスクに向かうようにしています。

 

また非稼働時期は、PC環境のリプレースのチャンスです。特に稼働中はこういった作業環境の変更はリスクですので、非稼働期を狙って行います。

 

さらに自社内のシステムではないですが、私はエンジニアとしてお客様に自分の作ったシステムを納品したりしているので、そのシステムのメンテナンスをすることもあります。

(システムの納品後は、OSやクラウドのバージョンアップに伴うメンテナンス作業があり、それなりに手がかかります。*2

 

自社内での作業だけでなく、仕事がらみの交際にも取り組むチャンスです。営業的なことが苦手な私でも、しばらく連絡していないお客様に何かねたを見つけてメールしてみたり、新たなエージェントや同業者に「近況報告や情報交換にランチでもしませんか?」というようなメールを方々に投げて、時間が合う方とご一緒します。

 

 

 

 

 

数年経ち、今では非稼働期はほとんど気にならないように

 

独立当初は非稼働に対する不安感が強かった私ですが、独立数年を経た今は不安感の度合いがかなり低くなっていることに気づきました。

 

理由は2つあると思っています。

 

1つは、慣れです。

 

身もふたもないですが、人間の適応能力は高いなと思うのですが、鈍感になっているのは間違いないと思います。

 

2つは、実績です。

 

早めの営業(といってもエージェント頼みですが)をしているのもあり、結果的にこれまで2か月以上の空きが出たことはありません。

 

独立して2,3年くらいは「今期の売上はこのままだと500万で止まるからマズイ」と思うことがあったのですが、今では「特に焦らなくても1,000万くらいの売り上げは確保できそう」という感じにボトムの収入目途が立ってきたのが大きいと思います。

 

 

冒頭で私が現在非稼働期だと書きましたが、実際には案件の引き合いはあったものの、お断りして非稼働期を作っています。

 

昨年の年末に頑張って売上を作って満足できる売上がすでに見えているので(これ以上売り上げてもすべて利益になる⇒税金で3割持っていかれる)、少しゆっくりしようという考えです。

 

実際昨年末は大変だったのですが、「来年になれば、2~3か月ゆっくりできる!」というのを楽しみに仕事をしていました。

 

今では「非稼働を待ち遠しく感じる」くらいに気持ちの余裕を持てるようになったと言えます。

 

 

(まとめ)

 

独立当初は不安に感じている非稼働期ですが、フリーランスを数年やってみることで、だいたいの収入の目途(特にボトムラインの推定)が見えてくることで、不安が軽減されてきたというお話でした。

  

もちろん前提として、稼げるときには休日を返上してでも売上を上げる、とか、早めの営業活動を心掛ける、などの努力は必要ですが、フリーランスの経験値を高めることで、慣れの心理もあるのか、不安を感じにくくなるのではと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございましたmm

*1:エージェントにとっては、フリーランスが「切れ目なく」仕事を受ける点はそこまで重要でないということを考えると、致し方ない反応なんですが。

*2:IT業界では、システム開発は「手離れしにくい」仕事などと言ったりします。特に人的リソースの限られたITフリーランスの私にとっては特に実感しているところです。